はじめまして!
2021 年 4 月に新卒社員として入社しました、データコンサルティング部の三澤です。
今年の新卒入社は私を含め 10 名です。
みな個性豊かで専門分野も様々ですが、互いに助け合いながら切磋琢磨できる良いメンバーです。
ALBERT では、毎年新卒社員向けに 2 か月間の研修を行っています。
私の場合は研究分野がデータサイエンスないし機械学習と関連がある訳ではなかったため、新卒研修が充実しているという点もこの会社に入社したいと思った魅力の一つでした。
(その他の ALBERT の魅力については、最後に紹介したいと思います!)
実際に新卒研修の内容は思っていた以上に充実していて、座学・演習を通じて実践的な視点やデータ分析の技術を身につけることができました。
本記事では今年の新卒研修内容についてご紹介します。
ALBERT やデータサイエンティスト教育に興味のある方はぜひ読んでいただけると幸いです。
大まかな研修内容は以下です。
最初の二日間のオリエンテーションと、5 月末のビジネスマナー研修およびクライアント対応演習を除き、基本的にオンラインでの実施となりました。
(一部希望者は数日オフィスに出社してオンライン講義を受けていました。)
今年の新卒社員には、入社前に ALBERT からビジネス書や技術書など計 12 冊が送られており、一部の講義にはこれらの書籍を読んでおくと少し予習ができる内容も含まれていました。
入社初日の自己紹介の様子。10 月の内定式でも話す機会があったので、すでに皆の名前と顔はだいたい覚えていました。
メールや報告書などの文書の書き方、発表資料の作り方や、ビジネスでの話し方など、円滑にビジネスを進めるうえで重要なソフトスキルについても学ぶことができました。
ロールプレイングや演習もあったのですが、2 か月前まで学生をやっていた身にはビジネスパーソンとして最低限の事をこなすのも難しく感じました。
※小ネタその 1
ビジネスマナー研修で性格診断の機会があったのですが、論理力が高い性格タイプという診断結果になった人が大半を占めていたことにALBERT らしさを感じました!
今年は Python 基礎, RDB 基礎 については VOD 形式での実施でした。
個人的には、VOD だとわからない点は巻き戻して再確認することができ、理解できている部分は飛ばすこともできるという点で効率の良さを感じました。
演習問題なども充実しており、各自のペースで進めることができました。
講義では、今年から分散システムでデータを取り扱う Spark 基礎の内容が追加されました。
私は実際にアサインされたプロジェクトで Spark を使う機会がありそうなので、早速学んだことが業務で役に立つ予感がしています。
だいたい入社 3~4 年目くらいの先輩社員に教えてもらうことが多かったのですが、圧倒的な知識量と説明の分かりやすさに憧れを抱いた新卒社員は私を含め多かったと思います。
いずれ新卒社員のメンバーの中からも、新卒研修の講師をする人が出るかもしれません。
個人分析演習(分析演習 I,II) については、2018 年と 2019 年の記事に、グループ分析演習(クライアント対応演習)については 2020 年の記事に、それぞれ分かりやすく書かれているので、ぜひご覧ください。
内容の詳細な話は上記の記事に任せることとし、ここではそれぞれの演習について、ざっくばらんに所感を述べていきたいと思います。
データ分析結果のみならず、そこから得られる知見やビジネス目線での施策を各自で考えて、クライアントに提出できるクオリティにすることが求められました。
皆に同じデータが配られたのですが、人によってデータに対するとらえ方が異なり、前処理の仕方や発表資料にも個性が表れていたのがとても面白かったです。
私は最初のうち何をすれば良いか分からず焦っていましたが、試行錯誤するうちに自分なりの分析方針が見えるようになりました。
最終的には時間が足りず満足のいく分析を行うことは出来なかったのですが、分析の奥深さや面白さ、そして自分の成長を実感することができた演習だったと思います。
今年は 期間が 5 日間(講義と発表の時間を除くと実質 3 日間)と短いことから、事前に配られたサンプルコードを改良して識別の精度を上げるという課題になっていました。
深層学習は一回の試行に時間がかかり、試せる事は限られていたので、初心者の私はハイパーパラメータ調整やデータオーグメンテーションを試してみて、まずは深層学習の感覚を掴むことに専念しました。
深層学習の経験がある人は、最新の論文のアーキテクチャを参考にモデルを実装していました。
この演習では、深層学習を使いこなすには知識と経験が不可欠であることを痛感しました。
※小ネタその 2
ALBERT では社内の有志で Deep Learning の論文を読む勉強会が毎週開催されています!
新卒がいずれプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーになった際に、クライアントとの折衝を円滑に行えるようにと、去年から新卒研修に組み込まれた演習だそうです。
グループワークの様子。オフィスの共用スペースで作業することが多かったです。
私のグループでは、最終提案の後に、想定していたデータが受領できないこと(という設定)が判明したので、分析スケジュールや分析手法、クライアントとの契約の内容などを一から考え直す必要がありました。
実装と報告書作成の作業時間なども含め残り二日間で完成させなければならず大変でしたが、実際に業務でも想定外の事態が起きる可能性はあるので、良い訓練になったかもしれません。
この演習を通して、
事前に先輩社員から聞いた話では、新卒研修のうちで一番大変な研修という評判でしたが、個人的にはチームメンバーと色々相談・議論しながら進められたことで、大変さよりもチームで仕事ができることの有難みを実感した演習でした。
個人的にはオンラインとオフラインではコミュニケーションの取り方が異なり、それぞれに一長一短あるというのが率直な感想です。
新卒研修を通して、充実した研修教材と、講師陣や人事等の先輩社員の皆さんのおかげで、なんとか(よちよち歩きではありますが)スタートを切ることができました。
今こうして振り返ってみても、データサイエンティストの育成講座として、これ以上に充実した研修は他にないのでは、という気がしています。
研修が終わり、プロジェクトにアサインされてまだ 1 か月ですが、研修で学んだことは仕事を進める上で確実に役に立っています。
これから早く一人前になれるよう、精進していきたいと思います。
※小ネタその 3
私は入社前に奮発して購入した椅子のおかげで快適にリモートワークできているのですが、ALBERT オフィスの椅子はその倍くらいのお値段する、高級で座り心地の良い椅子です!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
ALBERT では、データサイエンティストを積極募集しています。
ぜひ採用ページをご覧ください。
2021 年 4 月に新卒社員として入社しました、データコンサルティング部の三澤です。
今年の新卒入社は私を含め 10 名です。
みな個性豊かで専門分野も様々ですが、互いに助け合いながら切磋琢磨できる良いメンバーです。
ALBERT では、毎年新卒社員向けに 2 か月間の研修を行っています。
私の場合は研究分野がデータサイエンスないし機械学習と関連がある訳ではなかったため、新卒研修が充実しているという点もこの会社に入社したいと思った魅力の一つでした。
(その他の ALBERT の魅力については、最後に紹介したいと思います!)
実際に新卒研修の内容は思っていた以上に充実していて、座学・演習を通じて実践的な視点やデータ分析の技術を身につけることができました。
本記事では今年の新卒研修内容についてご紹介します。
ALBERT やデータサイエンティスト教育に興味のある方はぜひ読んでいただけると幸いです。
研修内容
初日の入社式を皮切りに、新卒研修がスタートしました。大まかな研修内容は以下です。
- オリエンテーション
- 各部説明
- ビジネス関連の研修
- ビジネスライティング
- 報告書作成
- ビジネスマナー研修
- 技術関連の研修
- UNIX・クラウド・Docker 基礎
- Python 基礎
- Github 基礎
- コーディング作法
- 統計学・機械学習の理論
- RDB 基礎
- Spark 基礎
- 演習
- 分析演習 I (個人): 音楽ストリーミングサービスにおける離反会員の予測
- 分析演習 II(個人) : Deep learning を用いた自動車走行中の道路画像のセグメンテーション
- クライアント対応演習(グループ): 半導体メーカーの検査工程における AI システムの導入
最初の二日間のオリエンテーションと、5 月末のビジネスマナー研修およびクライアント対応演習を除き、基本的にオンラインでの実施となりました。
(一部希望者は数日オフィスに出社してオンライン講義を受けていました。)
今年の新卒社員には、入社前に ALBERT からビジネス書や技術書など計 12 冊が送られており、一部の講義にはこれらの書籍を読んでおくと少し予習ができる内容も含まれていました。

■ ビジネス関連の研修
データサイエンティストというと、どちらかといえば技術面にフォーカスされる印象がありますが、ALBERT の研修では技術関連の研修に加えてビジネス関連の研修も充実しています。メールや報告書などの文書の書き方、発表資料の作り方や、ビジネスでの話し方など、円滑にビジネスを進めるうえで重要なソフトスキルについても学ぶことができました。
ロールプレイングや演習もあったのですが、2 か月前まで学生をやっていた身にはビジネスパーソンとして最低限の事をこなすのも難しく感じました。
※小ネタその 1
ビジネスマナー研修で性格診断の機会があったのですが、論理力が高い性格タイプという診断結果になった人が大半を占めていたことにALBERT らしさを感じました!
■ 技術関連の研修
技術関連の研修では、- 先輩社員が講師として教える講義形式のもの
- 事前に講義を録画したものを視聴する VOD 形式のもの
今年は Python 基礎, RDB 基礎 については VOD 形式での実施でした。
個人的には、VOD だとわからない点は巻き戻して再確認することができ、理解できている部分は飛ばすこともできるという点で効率の良さを感じました。
演習問題なども充実しており、各自のペースで進めることができました。
講義では、今年から分散システムでデータを取り扱う Spark 基礎の内容が追加されました。
私は実際にアサインされたプロジェクトで Spark を使う機会がありそうなので、早速学んだことが業務で役に立つ予感がしています。
だいたい入社 3~4 年目くらいの先輩社員に教えてもらうことが多かったのですが、圧倒的な知識量と説明の分かりやすさに憧れを抱いた新卒社員は私を含め多かったと思います。
いずれ新卒社員のメンバーの中からも、新卒研修の講師をする人が出るかもしれません。
■ 演習
一通り技術関連の研修が終わった後には本格的な演習が 3 つ待ち受けていました。個人分析演習(分析演習 I,II) については、2018 年と 2019 年の記事に、グループ分析演習(クライアント対応演習)については 2020 年の記事に、それぞれ分かりやすく書かれているので、ぜひご覧ください。
内容の詳細な話は上記の記事に任せることとし、ここではそれぞれの演習について、ざっくばらんに所感を述べていきたいと思います。
◆ 分析演習 I
音楽ストリーミングサービスを提供するクライアントを想定した実案件形式の演習でした。データ分析結果のみならず、そこから得られる知見やビジネス目線での施策を各自で考えて、クライアントに提出できるクオリティにすることが求められました。
皆に同じデータが配られたのですが、人によってデータに対するとらえ方が異なり、前処理の仕方や発表資料にも個性が表れていたのがとても面白かったです。
私は最初のうち何をすれば良いか分からず焦っていましたが、試行錯誤するうちに自分なりの分析方針が見えるようになりました。
最終的には時間が足りず満足のいく分析を行うことは出来なかったのですが、分析の奥深さや面白さ、そして自分の成長を実感することができた演習だったと思います。
◆ 分析演習 II
自動車の走行中に撮影された道路の画像データのセグメンテーションを行う演習でした。今年は 期間が 5 日間(講義と発表の時間を除くと実質 3 日間)と短いことから、事前に配られたサンプルコードを改良して識別の精度を上げるという課題になっていました。
深層学習は一回の試行に時間がかかり、試せる事は限られていたので、初心者の私はハイパーパラメータ調整やデータオーグメンテーションを試してみて、まずは深層学習の感覚を掴むことに専念しました。
深層学習の経験がある人は、最新の論文のアーキテクチャを参考にモデルを実装していました。
この演習では、深層学習を使いこなすには知識と経験が不可欠であることを痛感しました。
※小ネタその 2
ALBERT では社内の有志で Deep Learning の論文を読む勉強会が毎週開催されています!
◆ クライアント対応演習
5 人ずつ 2 チームに分かれてのグループワークで、クライアントへのヒアリングから提案、そして PoC(Proof of Concept)の結果報告までの一連の流れを体験するという内容になっていました。新卒がいずれプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーになった際に、クライアントとの折衝を円滑に行えるようにと、去年から新卒研修に組み込まれた演習だそうです。
私のグループでは、最終提案の後に、想定していたデータが受領できないこと(という設定)が判明したので、分析スケジュールや分析手法、クライアントとの契約の内容などを一から考え直す必要がありました。
実装と報告書作成の作業時間なども含め残り二日間で完成させなければならず大変でしたが、実際に業務でも想定外の事態が起きる可能性はあるので、良い訓練になったかもしれません。
この演習を通して、
- クライアントの真に達成したい目的や本質的な課題を引き出すヒアリング力
- 契約内容やシステム要件等に関してクライアントと適切に合意形成する交渉力
- 想定外の状況に備えていくつか分析パターンの手札を用意するリスク管理力
事前に先輩社員から聞いた話では、新卒研修のうちで一番大変な研修という評判でしたが、個人的にはチームメンバーと色々相談・議論しながら進められたことで、大変さよりもチームで仕事ができることの有難みを実感した演習でした。
研修を終えてみての感想
コロナ禍も二年目に突入したということで、新卒社員の多くはオンラインでの講義やコミュニケーション自体には慣れていた印象です。個人的にはオンラインとオフラインではコミュニケーションの取り方が異なり、それぞれに一長一短あるというのが率直な感想です。
新卒研修を通して、充実した研修教材と、講師陣や人事等の先輩社員の皆さんのおかげで、なんとか(よちよち歩きではありますが)スタートを切ることができました。
今こうして振り返ってみても、データサイエンティストの育成講座として、これ以上に充実した研修は他にないのでは、という気がしています。
研修が終わり、プロジェクトにアサインされてまだ 1 か月ですが、研修で学んだことは仕事を進める上で確実に役に立っています。
これから早く一人前になれるよう、精進していきたいと思います。
※小ネタその 3
私は入社前に奮発して購入した椅子のおかげで快適にリモートワークできているのですが、ALBERT オフィスの椅子はその倍くらいのお値段する、高級で座り心地の良い椅子です!
ALBERT の魅力
最後に、ALBERT への入社を考えている方に向けて、新卒社員目線で見た ALBERT の良いところを紹介したいと思います!- 新卒社員でも意見を言いやすい風通しの良さ
- 社内勉強会が充実している
- 技術に詳しい社員が多い
- オフィスのお菓子コーナーが充実している
- 軽食タイムなどがあり、社員同士で雑談がしやすい
- 貸出用の書籍が充実している
- 積極的に話しかけてくれる先輩が多い
- 同期はみんなめっちゃいい奴(by 新卒社員 Y.K.)
- 面白い趣味を持った社員が多い
- 一階にスーパー、二階にお惣菜屋さんがあってランチに困らない
- 穏やかな社員が多い
- 作業効率を重視する文化があり、残業時間が短い
- ブラシス制度等があり、新卒社員のサポート体制がしっかりしている
- 新しいことを積極的に取り入れる社風がある
- オフィスが綺麗で窓からの景色も良い
ここまで読んでいただきありがとうございました!
ALBERT では、データサイエンティストを積極募集しています。
ぜひ採用ページをご覧ください。
The post 2021年 新卒研修レポート first appeared on ALBERT Official Blog.