① データサイエンティストで楽しいところは何ですか。 わたしはディープラーニングという考え⽅そのものがけっこう好きで、それに関わっていること⾃体が楽しいです。どこが好きかということを詳しく説明するのは難しいのですが、ざっくりと⾔うと、ディープラーニングについて知ることで⼈間の認知の仕組みについても知ることができる(気がする)ということでしょうか。わたしは⼦供のころから⼈間の知能や意識について関⼼があって、哲学を勉強したのもその延⻑でした。そういう意味では、昔から気になっていたことを紆余曲折経ながら今でも考えていることになります。⾃分の考えたいことを考えるというのは楽しいことです。これはまあ、あらゆる仕事に⾔える話でしょうが。
② データサイエンティストで⼤変なところやつらいところは何ですか。 これはたぶんわたし以外のデータサイエンティストも同じではないかと思うのですが、作った⼈⼯知能やデータ分析システムが想定通りに機能しないと⼤変です。⼈⼯知能はプログラムを書けば出来上がるというものではなく、たくさんのデータで学習させて初めて動くようになるものです。ところが、どんなデータでもさばける万能な⼈⼯知能というものは存在せず(「汎⽤⼈⼯知能」と呼ばれる概念で、いまだに研究段階です)、解決したい課題やデータに合わせて⼀つ⼀つ設計してやる必要があります。しかも、実際に使い物になるかどうかは、作って動かしてみるまでは分かりません。⼈⼯知能開発やデータ分析にはそのような予測不可能性がつきもので、限られた期間の中でプロジェクトを遂⾏するとなるとかなりのプレッシャーがかかります。
③ データサイエンティストはどんな⼈に向いていますか。 これはとても答えるのが難しいというか、責任を感じる質問です。ディープラーニングという狭い分野の中でさえ、ここ5年で求められる⼈物像は変わった感じがしますし、10年後どうなっているかは想像がつきません。なのであまり真に受けずに読んでください。まずデータサイエンスのいずれかの分野が好きであるということは重要だと思います。○○さんは「機械やAI、データ分析が好き」だと書かれていますから、その点では適性があるのではないでしょうか。ただ「好き」とひとことで⾔っても内実はいろいろで、個⼈的には「その対象に⻑時間関わっていても苦しくならない」という意味で好きであることが⼤切なのではないかと感じています。上で述べたように、データサイエンスを仕事にするということはデータサイエンスの進歩についていくということでもあり、そのためには継続的 に勉強を続けていかねばならないからです。たまに⾷べると美味しいお菓⼦であっても、毎⽇⾷べる主⾷にすることは出来ない場合があります。データサイエンティストに向いている⼈とは「データサイエンスを主⾷にできる⼈」なのではないか、というのがわたしの考えです。
D. Kalashnikov, A. Irpan, P. Pastor, J. Ibarz, A. Herzog, E. Jang, D. Quillen, E. Holly, M. Kalakrishnan, V. Vanhoucke, S. Levine. QT-Opt: Scalable Deep Reinforcement Learning for Vision-Based Robotic Manipulation. In Conference on Robot Learning, 2018.
S. Levine, P. Pastor, A. Krizhevsky, and D. Quillen. Learning hand-eye coordination for robotic grasping with large-scale data collection. In International Symposium on Experimental Robotics, 2016.
V. Mnih, K. Kavukcuoglu, D. Silver, A. Graves, I. Antonoglou, D. Wierstra, and M. Riedmiller. Playing atari with deep reinforcement learning. NeurIPS Deep Learning Workshop 2013, 2013.
D. Quillen, E. Jang, O. Nachum, C. Finn, J. Ibarz, and S. Levine. Deep Reinforcement Learning for Vision-Based Robotic Grasping: A Simulated Comparative Evaluation of Off-Policy Methods. In 2018 IEEE International Conference on Robotics and Automation, pp. 6284-6291, 2018.
Y. Lu, K. Hausman, Y. Chebotar, M. Yan, E. Jang, A. Herzog, T. Xiao, A. Irpan, M. Khansari, D. Kalashinikov, and S. Levine. AW-Opt: Learning Robotic Skills with Imitation and Reinforcement at Scale. In Conference on Robot Learning, 2021
S. Lee, Y. Seo, K. Lee, P. Abbeel, and J. Shin. Offline-to-Online Reinforcement Learning via Balanced Replay and Pessimistic Q-Ensemble, In Conference on Robot Learning, 2021
モーターの回転数を決めるプログラムにも改良を加えました。これまでは撮影した画像に映ったARマーカーとレーザー光の位置の差をピクセル単位で計算して、その値を元にモーターを動かしていました。しかし、OpenCVを用いることで撮影されたARマーカーの実空間での距離(x, y, z)を取得できることを利用し、計算の仕方を改良しました。これはつまり、カメラからARマーカーまでの距離が○[cm]という風に計算できるということです。 実空間での距離が分かれば縦方向と横方向にそれぞれどの程度の角度でレーザーを照射すれば良いかが三角関数で計算できるので、そこからモーターのステップ数を簡単に計算することができます。 実空間での距離からモーターの回転量を決めることで、目標地点に到達するための必要ステップ数がぴったり計算することができるようになります。そのため、目標地点の周りをグルグルと回りながら近づく挙動をしなくなるはずです。
今回は、心拍数に対する異なる予測モデルを用いて分析を行い、『Sensors』 というジャーナルで2021年12月にパブリッシュされた論文「Heart Rate Modeling and Prediction Using Autoregressive Models and Deep Learning(自己回帰モデルとディープラーニングによる心拍数のモデリングと予測)」(https://www.mdpi.com/1424-8220/22/1/34 )を紹介します。
[1] Christini, D.J.; Bennett, F.H.; Lutchen, K.R.; Ahmed, H.M.; Hausdroff, J.M.; Oriol, N. “Application of linear and nonlinear time series modeling to heart rate dynamics analysis”. IEEE Trans. Biomed. Eng. 1995, 42, 411–415.
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[4] Luo, M.; Wu, K. “Heart rate prediction model based on neural network”. IOP Conf. Ser. Mater. Sci. Eng. 2020, 715, 012060.
[5] Staffini, A.; Svensson, T.; Chung, U.-I.; Svensson, A.K. “Heart Rate Modeling and Prediction Using Autoregressive Models and Deep Learning”. Sensors 2022, 22, 34.
[7] Srivastava, N.; Hinton, G.; Krizhevsky, A.; Sutskever, I.; Salakhutdinov, R. “Dropout: A simple way to prevent neural networks from overfitting”. J. Mach. Learn. Res. 2014, 15, 1929–1958.
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[10] Shi, X.; Chen, Z.; Wang, H.; Yeung, D.Y. “Convolutional LSTM Network: A Machine Learning Approach for Precipitation Nowcasting”. arXiv 2015, arXiv:1506.04214. Available online: https://arxiv.org/abs/1506.04214
[1] Shingo Murata, Jun Namikawa, Hiroaki Arie, Shigeki Sugano, and Jun Tani. Learning to Reproduce Fluctuating Time Series by Inferring Their Time-dependent Stochastic Properties: Application in Robot Learning via Tutoring. IEEE Trans. on Autonomous Mental Development, Vol. 5m No 4, pp298-310,2013
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