こんにちは、先進技術セクションでマネージャーをしている筒井です[1]。 大学院で博士号を取得し、東京大学のビッグバン宇宙国際研究センターでおよそ3年間宇宙物理の研究に従事した後、ALBERTに2015年10月に入社しました。ブログに顔と名前が掲載されるのが 恥ずかしいため逃げ続けていましたが 、4年経って、今更ながら覚悟を決めての公式ブログ初登場です。今回は、ALBERT内で先日新設された先進技術セクションの紹介と、研究プロジェクトリーダー募集開始のお知らせをしたいと思います。
私は大学時代から統計解析は研究でも使っていたものの、機械学習については素人同然でした。しかし、入社後に深層学習や隠れマルコフモデル、ベイズ最適化などの技術を身につけ、弊社主要取引先の一つであるトヨタ自動車の案件を始めとして、多種多様な業界のお客様のビジネス課題を解決すべく仕事に取り組んできました。また、受託分析プロジェクト通して身につけたノウハウを、より多くのクライアントに活用してもらうために、プロダクトである「タクミノメ」のプロトタイプの開発にも携わりました[2] [3] 。
このようにALBERTは、深層学習をはじめとする先端技術を受託の分析プロジェクトに取り入れ、技術力を磨いてきたわけですが、受託プロジェクトである限り、 予め定められた期間での開発となるため、ある程度保守的にならざるをえません。また、高い技術力を持っていても、プロジェクトの守秘義務契約上、それを社外にアピールすることも難しいというのも現状です。そこで、将来のためにしっかりした技術開発と技術PRのために新しくできたセクションが本日ご紹介する先進技術セクションです。
以下の節では先進技術セクションと、新しく募集を開始した研究プロジェクトリーダーについてそれぞれ紹介します。
先進技術セクションは、(ALBERTでは創業以来初の)自社技術の研究開発を専門に行う組織となります。先進技術セクションができる以前にも、研究開発を行う組織はありましたが、それは受託プロジェクトのため、もしくは特定の製品開発のための組織でした。私のこれまでの大学での研究や4年間のALBERTでの経験から、これでは大胆な挑戦をし、まだ世にないような新しいものを作り会社の非連続成長に向けた種まきをするのは難しいという思いから、会社の上層部を説得して、自由な挑戦の場として新設したのがこのセクションです。
ALBERTに所属する技術者は、ほとんどがアナリストかエンジニアという職種ですが、先進技術セクションの構成員は主にリサーチャーという職種になります。リサーチャーには、アナリストのように与えられた課題を既存の手法を用いて解くのではなく、自ら課題を発見し、手法自体も新しく作り出すことが求められます。不確実性の高い中でも、trial & errorを繰り返し、ALBERTの事業に貢献する成果を出すタフさが必要です。人事評価も、他の職種と比較してスキルよりも実績に重きを置いた評価となります。
セクション新設の経緯にも書いたように、先進技術セクションでは失敗を恐れずに挑戦し、将来の非連続成長につながるような成果を出すことが求められます。そのような成果を出すことはもちろん容易なことではありませんが、必要な条件は技術者が自身の強い欲求に従い、範囲を限定しない広い視野を持ち、主体的に行動することだと考えています。そのために、研究計画はセクションのメンバー各自が主体的に、会社の中長期計画に沿って、他部署のメンバーとも積極的に議論しながら立てられます。保守的な研究よりも、社会の課題に直結した困難なテーマへの挑戦を歓迎します。現在は重点研究領域をロボティクスと設定していますが、この研究領域も年単位で見直され、将来は変わる可能性もあるため、新しい分野に素早くキャッチアップするスキルが求められます。
ALBERTは現在を第二創業期と位置付けて、 会社予想でおよそ売上がおよそ2年で3倍を達成する見込みという成長を遂げており、データ分析や人工知能に関するクライアントからの生の課題が日本で最も多く集まる企業の一つと言っても過言ではありません。また、ALBERTには統計学やコンピューターサイエンスなどの分野のみならず、様々な分野で学位を取った多様なメンバーが働いており、活発に勉強会などを開いて知識の共有を行っています。このようにユニークな環境の中で自身の裁量を持って研究計画の立ち上げから関われるこの機会に、ぜひ一緒に挑戦したいという方からの応募をお待ちしております。
最後になりましたが、ALBERTではリサーチャーや研究プロジェクトリーダー以外にも、様々な職種で積極募集中です。皆様のご応募をお待ちしています。
[1] 先進技術セクションの他にも品質管理部というところでもセクションマネージャーを兼務しており、こちらも今年の初めに新設されたばかりです。 [2] このようにALBERTでは、プロジェクトで得られたノウハウを元に、独自の自社プロダクトの開発もしています。 [3] 最近もタクミノメへの新しい判断根拠可視化機能の追加をしたのですが、それはまた別の機会にお話したいと思います。 [4] 技術面以外のマネジメント業務は私が担当します。私ももっと研究したい…。
イントロダクション
このブログの読者の方はご存知の方も多いと思いますが、ALBERTはビッグデータアナリティクス領域においてデータソリューション事業を展開しています。コアとなるアナリティクステクノロジーを用いた「AI活用コンサルティング」「ビッグデータ分析」「AIアルゴリズム構築とシステム開発・運用」「AIを用いた独自プロダクトの提供」等を通じて、より良い社会の実現を目指しております。また、国内においてデータサイエンティストが圧倒的に不足している現状を改善すべく、これまでに培ったノウハウを元に「データサイエンティストの育成支援」を行なうことで、データ活用のプロフェッショナル人材育成に貢献します。弊社HPよりというビジネスをしている会社です。要するに、様々なお客様からデータ分析やAIについてのプロジェクトを受託し、アルゴリズム構築とシステム開発・運用 とデータサイエンティストの教育をしています。
私は大学時代から統計解析は研究でも使っていたものの、機械学習については素人同然でした。しかし、入社後に深層学習や隠れマルコフモデル、ベイズ最適化などの技術を身につけ、弊社主要取引先の一つであるトヨタ自動車の案件を始めとして、多種多様な業界のお客様のビジネス課題を解決すべく仕事に取り組んできました。また、受託分析プロジェクト通して身につけたノウハウを、より多くのクライアントに活用してもらうために、プロダクトである「タクミノメ」のプロトタイプの開発にも携わりました[2] [3] 。
このようにALBERTは、深層学習をはじめとする先端技術を受託の分析プロジェクトに取り入れ、技術力を磨いてきたわけですが、受託プロジェクトである限り、 予め定められた期間での開発となるため、ある程度保守的にならざるをえません。また、高い技術力を持っていても、プロジェクトの守秘義務契約上、それを社外にアピールすることも難しいというのも現状です。そこで、将来のためにしっかりした技術開発と技術PRのために新しくできたセクションが本日ご紹介する先進技術セクションです。
以下の節では先進技術セクションと、新しく募集を開始した研究プロジェクトリーダーについてそれぞれ紹介します。
先進技術セクションとは
この節では、先進技術セクションがどんなところか知ってもらうために、先進技術セクションの新設の経緯、構成員であるリサーチャーの人物像、リサーチャーへ期待されることについて説明します。今回募集を開始した研究プロジェクトリーダーはリサーチャーの上位職になります。先進技術セクションは、(ALBERTでは創業以来初の)自社技術の研究開発を専門に行う組織となります。先進技術セクションができる以前にも、研究開発を行う組織はありましたが、それは受託プロジェクトのため、もしくは特定の製品開発のための組織でした。私のこれまでの大学での研究や4年間のALBERTでの経験から、これでは大胆な挑戦をし、まだ世にないような新しいものを作り会社の非連続成長に向けた種まきをするのは難しいという思いから、会社の上層部を説得して、自由な挑戦の場として新設したのがこのセクションです。
ALBERTに所属する技術者は、ほとんどがアナリストかエンジニアという職種ですが、先進技術セクションの構成員は主にリサーチャーという職種になります。リサーチャーには、アナリストのように与えられた課題を既存の手法を用いて解くのではなく、自ら課題を発見し、手法自体も新しく作り出すことが求められます。不確実性の高い中でも、trial & errorを繰り返し、ALBERTの事業に貢献する成果を出すタフさが必要です。人事評価も、他の職種と比較してスキルよりも実績に重きを置いた評価となります。
セクション新設の経緯にも書いたように、先進技術セクションでは失敗を恐れずに挑戦し、将来の非連続成長につながるような成果を出すことが求められます。そのような成果を出すことはもちろん容易なことではありませんが、必要な条件は技術者が自身の強い欲求に従い、範囲を限定しない広い視野を持ち、主体的に行動することだと考えています。そのために、研究計画はセクションのメンバー各自が主体的に、会社の中長期計画に沿って、他部署のメンバーとも積極的に議論しながら立てられます。保守的な研究よりも、社会の課題に直結した困難なテーマへの挑戦を歓迎します。現在は重点研究領域をロボティクスと設定していますが、この研究領域も年単位で見直され、将来は変わる可能性もあるため、新しい分野に素早くキャッチアップするスキルが求められます。
研究プロジェクトリーダーの募集
先進技術セクションを新設して、現在は主に研究環境を整えるのに注力していますが、本格的に先進技術の研究開発に投資をしていくために、リサーチャーの募集に先立って研究プロジェクトリーダーを募集しています。研究プロジェクトリーダーはALBERTで唯一の博士号取得(分野不問)が条件の職種で、先進技術セクションのリサーチャーの業務に加えて、研究開発に関して技術面でのマネジメント[4]とリサーチャーの教育をしていただきたいと考えています。ALBERTは現在を第二創業期と位置付けて、 会社予想でおよそ売上がおよそ2年で3倍を達成する見込みという成長を遂げており、データ分析や人工知能に関するクライアントからの生の課題が日本で最も多く集まる企業の一つと言っても過言ではありません。また、ALBERTには統計学やコンピューターサイエンスなどの分野のみならず、様々な分野で学位を取った多様なメンバーが働いており、活発に勉強会などを開いて知識の共有を行っています。このようにユニークな環境の中で自身の裁量を持って研究計画の立ち上げから関われるこの機会に、ぜひ一緒に挑戦したいという方からの応募をお待ちしております。
最後になりましたが、ALBERTではリサーチャーや研究プロジェクトリーダー以外にも、様々な職種で積極募集中です。皆様のご応募をお待ちしています。
[1] 先進技術セクションの他にも品質管理部というところでもセクションマネージャーを兼務しており、こちらも今年の初めに新設されたばかりです。 [2] このようにALBERTでは、プロジェクトで得られたノウハウを元に、独自の自社プロダクトの開発もしています。 [3] 最近もタクミノメへの新しい判断根拠可視化機能の追加をしたのですが、それはまた別の機会にお話したいと思います。 [4] 技術面以外のマネジメント業務は私が担当します。私ももっと研究したい…。